ある日、家族が全員出掛けたことで、家には僕一人だけが残っていました。
朝から、この間借りてきたDVDを鑑賞したりして、一人を満喫していました。
好きなアニメのDVDだったので、ついついオープニングやエンディングを一緒に歌っていた僕、家に一人しかいないという気持ちなども手伝って結構大きな声で歌っていたと思います。
しばらくして誰かが訪ねてきました。回覧板を持ってきた近所のおばさんだったんですが、その人がニコニコしながら「歌の特訓?」と聞いてきました。
僕は急に恥ずかしくなってきて、適当に口を濁して曖昧に返事をして、早々に退散してもらいました。
リビングに戻ってみると、窓がしっかり開け放されていて、何とも言えない喪失感に見舞われました。
というのも、僕はかなり歌が下手なのです。あまり言いたくないけど、音痴なんです。
自分自身の音痴ぶりを、近所に宣伝したかと思うと気分が憂鬱になり、その後は部屋でゲームをして過ごしました。
音痴
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